墨田区で子育てしたい ~U ターン世帯を支える保育園入園基準の見直しへ~
私はこれまで、「地元・すみだで子育てをしたい」と願う方々が、安心して暮らせる環境 を整えるために、住宅政策や保育行政に力を入れて取り組んできました。
今回取り上げたいのは、「認可保育園の入園時における居住年数の扱い」について の課題です。
■現在の制度の課題とは?
墨田区では、認可保育園の入園選考において「区内での継続居住年数」が指数に反 映される仕組みとなっています。
制度として居住歴の長い世帯を優先することは良いことだと考えています。
しかしながら、実際に制度を利用する方々の声を聞く中 で、改善の余地があると感じる部分もあります。
たとえば
「墨田区で生まれ育ったが、進学や就職を機に一度区外へ転出 、その後、結婚や出産をきっかけに再び墨田区にUターンし、子育てを始めた」 というケースでは、一度転出しているため、それまでの居住年数がリセットされてし まいます。
結果として、地域とのつながりや地元への愛着があっても、入園選考にお いて不利になるのです。
■生まれ育った地元に帰ってきた人が優遇される仕組みを
私は、こうした「Uターン世帯」への配慮に課題があると感じ、自民党会派の協力のもと、本会議や 予算特別委員会の場でこの課題を繰り返し取り上げてきました。
そして法律上証明できる範囲において、過去の居住年数を合算して評価できるよ う、制度の改定に向けて調整を進めています。
23 区でも、杉並区など一部の自治体ではすでに「合算方式」を採用しており、墨田区 においても実現可能と考えています。
■来年度の選考には新しいルールを適用できるように
この見直しが実現すれば、Uターン世帯の方々にとって、地元・すみだでの子育てが より現実的な選択肢となります。
現在、来年度の保育園入園選考に間に合うよう、関係部局と調整を続けています。
墨田区で育ち、再びこのまちを選んで戻ってきてくれた方々に、温かく「おかえりなさ い」と言えるような制度設計を目指しています。
■地域のつながりが、次の世代へと続いていくように
一度離れてしまっても、再び墨田区を選んでくれた人たち。
その想いを、私たちは大切にすべきだと思います。
地元に根ざし、地域で支え合いながら子育てができるまち。
そんな「すみだのあたりまえ」を、これからも未来へと繋いでいきます。