10年以上前ですが、大学案内掲載されたことがあります。
そのときの表紙に大きく書かれていた言葉が「標(しるべ)」。
まさに私にとって大学や恩師は人生の「標」です。迷ったときには、必ず大学の門をくぐり、気持ちを晴れやかにして社会に戻っています。
國學院の教育は、常に「日本」を中心に据えています。
日本人として歴史や文化を学び、社会を学び、そして世界を学ぶ。
「この国や地域を愛する、誇り高き日本人を育てる教育」そして「調和を大切にする教育」。
これらの理念が、私の思想や行動に強い影響を与えています。
だからこそ私は政治の世界においても、不用意な排他論争には加わらず、全体観を大切にしています。
人には強さも弱さもあり、事象には右の側面も左の側面もある。すべてを認めつつ、曲げないところは曲げず、協調を探る姿勢こそ、日本人らしい行動であり、私の信条です。
卒業論文のテーマは「陽明学における礼の解釈」。
厳しい陽明学思想と社会秩序はどう共存できるかを探究しました。
恩師からは「ギリギリ及第点」との評価でしたが、いま政治家として「礼」を考える日々の中で、あのときの問いが自分の中で生き続けています。